カクテルの材料やお菓子を作る際によく使われるオレンジキュラソー、ホワイトキュラソー。どんなお酒かご存知でしょうか?
コアントローとグランマルニエも同じキュラソーなのですが、ホワイトキュラソーとオレンジキュラソーという明確な違いがあります。
そこで今回の記事ではキュラソーとはどういったお酒なのか、よく間違えられるコアントローとグランマルニエの違いやホワイトキュラソーとオレンジキュラソーの違いなど解説できたらと思います。
キュラソーとは?様々な色があるけど何が違うの?
キュラソーはオレンジの果皮(オレンジピール)を蒸留酒に浸けて香りや風味を移した混成酒(リキュール)です。
オランダ領にあるキュラソー島のオレンジを使ったリキュールが元々の由来となっています。
キュラソーにはホワイトキュラソー、オレンジキュラソー、ブルーキュラソー、レッドキュラソーなど様々な種類がありますが、どれも明確な差があります。
ホワイトキュラソーはオレンジピールを蒸留酒に付け込んで風味付けをした無色透明のキュラソーのことを指します。
ホワイトキュラソーに樽熟成を加えたキュラソーのことをオレンジキュラソーといいます。
ブルーキュラソーやレッドキュラソー、グリーンキュラソーはホワイトキュラソーに着色料を入れて色味を変えたキュラソーのことを指します。
ブルーキュラソーは色味が美しくカクテルに頻繁に使われますが、レッドやグリーンキュラソーなどはあまり使われることはありません。
コアントローとグランマルニエの違いとは?
カクテルやお菓子作りによく使われるリキュールとしてコアントローやグランマルニエはよく聞くお酒です。ですがその違いとはなんなのでしょう?
コアントロー
コアントローはフランス産のリキュールで厳選したオレンジピール、水、アルコール(ニュートラルスピリッツ)、砂糖から作られている無色透明でホワイトキュラソーに分類されます。
オレンジのフレーバーや甘みがあり、カクテルのレシピにも『オレンジキュラソーではなくコアントロー』と指定されている物も多く、BARに必ずあるリキュールとしても有名です。
ケーキやクッキーなど様々なお菓子にも多々使われる事もあり、その味わいはまろやかで豊かなオレンジの風味があります。
グランマルニエ
グランマルニエもフランス産のリキュールで自家製のオレンジとコニャック(コニャック地方で作られるブランデー)を原料としています。
グランマルニエは厳選された数種類のブドウを使用し、2回の蒸留を経たコニャック原酒をオレンジと混成後にオーク樽にて熟成されます。
樽の色が混成酒に移るため無色透明ではなく美しい琥珀色になっています。その色からグランマルニエはオレンジキュラソーに分類されます。
グランマルニエの味わいは樽熟成により生まれたまろやさかとコニャック、オレンジによる濃厚な甘さがが特徴です。
・コアントロー=中性スピリッツを使用した樽熟成しないホワイトキュラソー
・グランマルニエ=自家製コニャックを使用しオーク樽で熟成させたオレンジキュラソー
まとめ
キュラソーはオレンジピールを使ったリキュールでホワイト、オレンジ、ブルー、レッドなど色々な種類があります。
オレンジキュラソーは樽熟成で色味が琥珀色のキュラソー。ホワイトキュラソーは樽熟成がされないキュラソー。
その他の色のキュラソーは着色料で色付けしたキュラソーということを説明してきました。
BARでカクテルを飲むとき、家でカクテルを作るときなどにもかなりの頻度で使うリキュールなので1本持っていても損ではありませんよ!