ジンベースの定番、別れのカクテル。ギムレットの作り方

カクテルとしての知名度は抜群に高く、カクテルに詳しくない人でも聞いたことあるのではないでしょうか?ズバリそのカクテルの名前は『ギムレット』

今回はギムレットのレシピや、ギムレットと言えば「ギムレットには早すぎる」といった格言などなど、ご紹介していけたらと思います❗️

ギムレットとは

ギムレットの誕生は諸説ありますが、1番有名なものとしては19世紀頃に海軍で生まれたという説が濃厚のようです。

当時、軍ではジンを嗜んでいたそうですがそのままでは体に悪すぎるとギムレット卿がライムを加えビタミンも入れなきゃいけないだろうと作られたのがギムレットのようです。

氷が貴重だったこの時代、おそらくシェイクなどはせずにただジンとライムを混ぜたジンアンドライム(ジンライム)のような形で飲まれてたのかと予想されますが真実は...(-.-)y-

ギムレットのレシピ

ジン 45ml
ライムジュース 15ml
砂糖 1tsp(コーディアルライムを使う場合は砂糖は無しでも)

材料全てをシェイクしてカクテルグラスへ注ぐ。

材料は同じでもビルドで作る場合はジンライムというカクテルへ名前が変わるのも有名ですね!

ジンライムに比べてもギムレットはシェイクしている分、まろやかで飲みやすくなっています。

ライムジュースに砂糖やシロップなどで甘味付けされたコーディアルライムジュースを使う場合と、果実そのまま絞るフレッシュライムジュースを使う場合で味わいは全く異なってきます。

コーディアルライムジュースの場合・・・
甘めになっていて口当たりがよく比較的飲みやすいギムレットになります。

フレッシュライムジュースの場合・・・
ジュニパーベリーの香り、ライムの酸味が強く爽快感溢れたギムレットに仕上がります。

切ない別れの意味を持つギムレット

ギムレットと検索すると必ずといっていいほどついて回る言葉『ギムレットには早すぎる』

これはレイモンド・チャンドラーの代表作『The Long Goodbye』『長いお別れ』というハードボイルド小説のラストに主人公マーロウへ、友人のレノックスが別れ際に言い去っていく言葉です。

私立探偵であるマーロウはヴィクターというBARでレノックスと出会います。レノックスはギムレットが好きで、マーロウもそれに合わせてギムレットを飲みはじます。

しかし、この出会いからマーロウはレノックスの妻殺人事件、レノックスの自殺事件、ギャングとの出会いなどなど、様々な事件に巻き込まれていきます。

そして最後は実はレノックスは自殺しておらず整形により顔を変えていたということでマーロウの前に現れます。

この時、前まで2人でよく飲んでいたギムレットや言葉を酌み交わすことはなくマーロウは別れ際に『ギムレットには早すぎるね』と言い去っていきます。

もう2度と出会うことはない友人に言ったこの言葉の意味は「本当のさよならは悲しくて寂しい」からと思うレノックスが「まだ友達でいてくれるかい?」という意味を込めた切ない言葉なのです。

ギムレットのカクテル言葉も『長いお別れ』『遠い人を想う』という意味でThe Long Goodbyeから来てる言葉だと思います。

ギムレットで乾杯

切ないお別れの意味をもつギムレットの由来、レシピ。
そしてギムレットといえば「ギムレットには早すぎる」という有名な言葉の元となるハードボイルド小説をご紹介してきました。

BARで友人と最後にカクテルとして飲んでみたりしたらものすごくオシャレな気がします(*´-`)

作り手によって砂糖の有無やコーディアル、フレッシュの違いなどから味わいがかなり変わってくるカクテルです。自分の好きなギムレットを追求してみてはいかがでしょうか?

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