ショットでグイッと飲む。罰ゲームで飲む。アルコール強くてすぐ悪酔いしてしまう。そんなイメージを持たれているお酒『テキーラ』
名前はよく聞くけどテキーラってなんなの⁉️と思う方も少なくないかと思います^^;
そこで今回はテキーラってなんなのか。原材料や定義、歴史などを紐解いてみようと思います。
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テキーラの原材料ってなに?
テキーラはウォッカ、ジン、ラムと並んで4大スピリッツと呼ばれる蒸留酒の1つです。
テキーラは龍舌蘭(リュウゼツラン)やアガベと呼ばれている植物から作られる蒸留酒です。
アガベ(龍舌蘭)とはメキシコを始めとして世界中に数百種類存在すると言われている多肉植物です。
数多くあるアガベの中でもブルーアガベ(正式名称はアガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー)という品種のみを使って作られた蒸留酒がテキーラとなります。
原料として使われるのはブルーアガベの地上から出ている葉の部分ではなく、地下部分にある茎の部分です。
この茎の部分(ピニャとも呼ぶ)の質がテキーラの決め手となります。
ちなみにブルーアガベ以外のアガベを原料とした蒸留酒はメスカルというお酒になります。
歴史としてはメスカルの方が古くから存在し、テキーラはメスカルから派生された蒸留酒といえます。
・テキーラ=ブルーアガベのみ使用
・メスカル=ブルーアガベ以外のアガベ使用
テキーラの誕生は偶然の産物!?
18世紀ごろ。メキシコのハリスコ州にあるテキーラ村で大規模な山火事が起きたそうです。
その焼け跡から見つかったのが真っ黒に焼け焦げたアガベ。
その周辺に広がる匂いを感じたテキーラ村の村人が焦げたアガベを割ってみると飴色の液体が滲んできました。
その液体から甘い香りが、そして舐めてみると上品な甘みを感じたそうです。
これを発見した人々がこののちにアガベを使った蒸留酒『テキーラ』を作り出したと言われています。
山火事による偶然が産んだまさに『奇跡のお酒』です。
テキーラの定義
テキーラをテキーラと呼ぶことにも条件があります。前述したテキーラはブルーアガベのみ使用するといったこともその1つです。
CRT(Consejo Regulador del Tequila)の規則に則ったものをテキーラと呼ぶことができます。
ではそれぞれの定義について見てみましょう。
特定の州で生産されたアガベ使用
テキーラの原料となるブルーアガベ。良質なブルーアガベを生産している州で作られていることが条件です。
その州とはハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州です。
これ以外の州でブルーアガベを使用して作られたものはテキーラとは呼ぶことができません。
テキーラの蒸留所はほぼ全てがハリスコ州内に存在しています。
テキーラはテキーラ村、その周辺で蒸留されたものに限ります。
テキーラがテキーラと原産地呼称で呼ばれる理由もここからですね❗️
ブルーアガベ51%以上使用すること
前述しましたが、アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー=ブルーアガベを使用した蒸留酒にかぎりテキーラと呼ぶことができます。
ブルーアガベ51%使用しなければテキーラと認められません。
ブルーアガベを100%使用したものは下の写真のようにラベルにもBlue agave100%と書かれていますよ。これをプレミアムテキーラとも呼びます
最終的なアルコール度数と蒸留回数
蒸留回数は2回以上であることが最低条件です。2回以上であれば3回でも4回でもOK。
蒸留して瓶詰めするにあたる最終的なアルコール度数は35%〜55%であること。
複数回蒸留を行ったテキーラは55%を超える数字のアルコール度数になってしまいます。
。これを加水によってアルコールを抑えてから商品として瓶詰めされていきます
ほとんどのテキーラは40%前後ですが55%近くあるテキーラ、オチョはアガベの力強さを感じることが出来ますよ。
・特定の州で作られたもの
・ブルーアガベ51%使用すること
・最低2回以上蒸留すること
・最終アルコール度数は35%〜55%
まとめ
テキーラはブルーアガベというパイナップルのような形をした多肉植物の地下部分にある茎を原料として作られている蒸留酒です。
テキーラ好きな方もさらにテキーラを好きに。罰ゲームのイメージが強くテキーラ苦手な方も少しでもテキーラの苦手意識を無くして貰えたらと思い記事にしてみました。
テキーラは決して罰ゲームで飲まなきゃいけない悪いお酒ではなく、美味しいお酒なんですよ!
テキーラを使って楽しいお酒ライフを楽しんでみてくださいね!