ウイスキーって色んな種類あってどれがどんなウイスキーでなんの違いがあるのか、ウイスキー初心者だとわからないですよね。
そして数あるウイスキーの中でも種類が多く複雑なアメリカンウイスキー。アメリカンウイスキーなのにテネシーウイスキーと書いてあったりなど。。。
そこで今回の記事ではアメリカンウイスキー、テネシーウイスキーとバーボンウイスキーの違いなど分かりやすく説明していきたいと思います。
コンテンツ
アメリカンウイスキーの定義とは・・・?
世界5大ウイスキーと呼ばれているアメリカンウイスキーですが名前の通り、アメリカ合衆国内で作られていればアメリカンウイスキーとなります。
じゃぁアメリカンウイスキーってなにがあるの?ってことなんですが、バーボンウイスキーを含めてライウイスキー、ホイートウイスキー、モルトウイスキー、ライモルトウイスキー、コーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーと色々な種類があります。
これらのウイスキーはそれぞれ原料の比率や蒸留方法、熟成方法が法律によってかなり細かく定められています。
バーボンウイスキー
トウモロコシを主原料として製造されたウイスキーをバーボンウイスキーといいます。
バーボンウイスキーの9割はケンタッキー州が主な生産地です。
「ケンタッキー州で造られているのがバーボン」「どの州で造られてもバーボン」というイメージでOKです。その中でも原料が違えばバーボン以外のウイスキーになるということになります。
⚪︎トウモロコシを51%以上、79%以下で使用すること
⚪︎内側を焦がしたオークの新樽を使用すること
⚪︎80度以下で蒸留し、62.5度以下で熟成させること
⚪︎2年以上熟成したものは「ストレート・バーボン・ウイスキー」となる
ライ・ウイスキー
ライ麦を主原料として造られたアメリカンウイスキーのことをライ・ウイスキーといいます。
味わいはライ麦独特の苦みが特徴で「オイリー」や「スパイシー」などとよく表現されます。
お隣の国、カナダでもライ・ウイスキーは作られていますがその場合は「カナディアン・ライ・ウイスキー」になります。
⚪︎ライ麦を51%以上使用すること
⚪︎内側を焦がしたオークの新樽を使用すること
⚪︎80度以下で蒸留し、62.5度以下で熟成させること
⚪︎2年以上熟成したものは「ストレート・ライ・ウイスキー」となる
ホイート・ウイスキー
小麦を主原料として造られたアメリカンウイスキーのことをホイート・ウイスキーといいます。
小麦を使うことでマイルドな味わいが生まれます。
日本ではあまり馴染みのないウイスキーで、アメリカでもホイートウイスキーの蒸留所は数が少ないとされています。
⚪︎小麦を51%以上使用すること
⚪︎内側を焦がしたオークの新樽を使用すること
⚪︎80度以下で蒸留し、62.5度以下で熟成させること
⚪︎2年以上熟成したものは「ストレート・ホイート・ウイスキー」となる
モルト・ウイスキー
大麦麦芽を主原料として造られたアメリカンウイスキーのことをモルト・ウイスキーといいます。
ウイスキーを嗜むうえで必ず聞くと言ってもいいワードですね。単一の蒸留所で作られるウイスキーをシングルモルトと言いますが、このシングルモルトは複数の樽のモルト・ウイスキーの原酒を混ぜ合わせたものになります。
⚪︎大麦麦芽を51%以上使用すること
⚪︎内側を焦がしたオークの新樽を使用すること
⚪︎80度以下で蒸留し、62.5度以下で熟成させること
⚪︎2年以上熟成したものは「ストレート・モルト・ウイスキー」となる
コーン・ウイスキー
トウモロコシを主原料としたアメリカンウイスキーのことをコーンウイスキーといいます。
バーボンウイスキーもトウモロコシを主原料としているのですが、バーボンとはコーンの使用比率が違っています。
そしてライ、ホイート、モルトウイスキーは蒸留方法、熟成方法はバーボンと同じなのですがコーンウイスキーに関しては少し違います。
⚪︎トウモロコシを80%使用すること
⚪︎内側を焦がしていないオークの新樽を使用すること
⚪︎80度以下で蒸留し、62.5度以下で熟成させること
⚪︎2年以上熟成させること
ブレンデッド・ウイスキー
アメリカンウイスキーによるブレンデッドウイスキーの定義として、上記したウイスキーで2年以上熟成させたストレートウイスキーを使用することにあります。
ストレートウイスキーの他に別のウイスキーやスピリッツをブランドさせたものをブレンデッドウイスキーと呼びます。
⚪︎ストレートウイスキーを20%以上使用すること
⚪︎他のウイスキーやスピリッツを使用すること
バーボンとテネシーの違い
テネシーウイスキーはバーボンの中の1つ、みたいなイメージを持たれていることが多いですがテネシーウイスキーはバーボンとは違う1つのブランドとして確立されています。
バーボンとテネシーの違いは主に2つです。
バーボンウイスキーは「アメリカ国内で作られている」こと。
対してテネシーウイスキーはアメリカ国内でも名前の通り「テネシー州で作られている」ことが条件です。
そしてテネシーウイスキーはニュースピリッツ(蒸留して熟成する前のウイスキー)をサトウカエデという木の炭をつかってろ過するチャコールメローイング製法を使っていること。
この製法によりバーボンよりもまろやかに飲みやすくなります。
以上の2つがバーボンウイスキーとテネシーウイスキーの明確な違いです。
この2つ以外はテネシーウイスキーは法律上の規定はバーボンウイスキーと同じです。
テネシーウイスキーにはジャックダニエルやジョージディッケルといったウイスキーがあります。
まとめ
原料や原料の比率が全て違いますがバーボン、ライ、ホイート、モルトウイスキーは蒸留方法や熟成方法は同じ。
コーンウイスキーのみ熟成方法が違います。
そしてテネシーウイスキーとバーボンの違いもその製法による違いと分かりました。
バーテンダーという漫画に「バーボンのジャックダニエルをくれ」と連れの女性の前で言ったところ、バーテンダーが「ジャックダニエルはバーボンじゃなくてテネシーウイスキーだ」と言われて女性の前で恥をかかされた男性がいます。
そんなバーテンダーは実際にはいないと思いますが、豆知識程度に知っとくとウイスキーも更に楽しく飲めると思います☺️
以上、ゆーくんでした!一緒に楽しいウイスキーライフにしていきましょう‼️